紙芝居「いくさの少年期」出版計画


紙芝居「いくさの少年期」とは?

田中幹夫著『いくさの少年期 1941〜1945』(文芸社2015)カバー

奈良市在住の弁護士・田中幹夫さんが2015年に出版した自伝的小説『いくさの少年期 1941〜1945』を紙芝居にしました。
田中さんは小学4年から中学1年のときに太平洋戦争を体験。その内容が、紙芝居ならではの表現にぴったりはまって、少年の目からみた「戦争」のリアルな空気がつたわってきます。

原作を紙芝居にしたのは、作家・寮美千子と、画家・真野正美。

2023年9月に試作版が完成。B4判で33画面、標準的な上演時間は25分〜30分です。

試作版の上演は好評です。「むかし親から聞いた戦争体験はこうだった」「いまウクライナの子どもたちはどうしているのだろう?」など、上演後には観客のあいだにさまざまな会話が生まれて、戦争の本質についてあらためて考えるきっかけになっています。

田中さんはことし90歳。自身の戦争体験を語れる最後の世代から、これからの日本をつくる世代への、たいせつな伝言です。

「いくさの少年期」あらすじ

福井市中心部の呉服町で洋服店を営む家に暮らす幹夫少年は、春山国民学校に通う4年生。
1941年12月8日の朝、いっしょに通学する友達に「ラジオ聴いたか?」といわれます。太平洋戦争の開戦でした。
わずか2ヶ月ほどでシンガポール陥落の朗報が入り、幹夫少年は提灯行列で日の丸の旗手を務め、誇らしい気持ちでした。

学校の先生は「南方を植民地にしたら、日本は豊かになるぞ」といったのに、なぜか生活物資は配給制になり、金属供出まで。
おじさんや先生にも赤紙がきて、つぎつぎと戦場へ。防空演習軍事教練学徒動員と、戦時体制が急激につよまっていきます。
建物疎開で家が引き倒された日の深夜、福井市に連合国軍の空襲が……。

紙芝居の場面(6)紙芝居の場面(24)
シンガポール陥落を祝う提灯行列(1942年2月18日)/福井市街に焼夷弾が降りそそぐ(1945年7月19日)

印刷費用のカンパをお願いします

このプロジェクトの目的は、紙芝居「いくさの少年期」を印刷・出版して日本全国に広めることです。
⇒カンパ募集チラシPDF

▶目標……65万円あつめて、300部つくりたい。

▶予定……いただいたカンパを元手に300部を製作し、うち100部は公共図書館と、子どもの集まる施設(詳細未定・検討中)に無償配布。200部は上演してくれる仲間を募り、希望者に頒布して広めていきたいと考えています。

▶試作版の特別頒布と貸し出し……カンパ募集のために「いくさの少年期」を上演してくださる方のために、試作版(B4用紙にプリンタ出力、つや消しのラミネートパウチ)の特別頒布および貸し出しを検討しています。詳細きまりしだい、ここでおしらせします。

直近の上演会のおしらせなどは、Facebookページをごらんください。
⇒「紙芝居「いくさの少年期」出版計画」(Facebook)

現在の達成額

これまでの達成額……7万3500円(2023年9月28日現在)

カンパ受付口座

カンパ受付口座……ならまち通信社(ナラマチツウシンシャ)
▶ゆうちょ銀行払込取扱票で
00930−3−144668
▶ゆうちょ銀行ATMから
記号00930 番号144668
▶ほかの銀行から
ゆうちょ銀行 〇九九(ゼロキュウキュウ)店 当座 0144668

※お振込の際、振込依頼人名の頭に「イクサ」または「193」と入力してください。
※ご寄付の金額に、一口いくらという単位は設けていません。

このカンパはいわゆるクラウドファンディングではなく、ご協力いただいた方に、物質的・金銭的返礼のご用意や、税控除はありません。
計画の進捗状況は、いまご覧のページで随時おしらせします。

どうぞよろしくお願いします。

紙芝居「いくさの少年期」出版計画 代表 寮美千子


2023年9月29日公開 ページ作成:松永洋介(電話070−5024−9428/メールinfo@narapress.jp/ツイッター@narapress

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